『ロバートジョンソン コンプリート・レコーディングス~センテニアル・コレクション 』


最も伝説的なブルーズシンガー。

ブルーズと引き換えに悪魔に魂を売ったといわれる男。

一体どういう表現が彼に一番ふさわしいのか分かりませんが、後年の音楽に最も影響を与えた人物のひとりであることは間違いないあのロバートジョンソン。

今年は彼の生誕100年にあたる年なのだそうです。

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このシンプルながら豪華なCD-BOXは1990年にリリースされた「ロバートジョンソン コンプリートレコーディングス」というもので、それまでに音源として発表されていたものに現存する別テイクをくわえた全41テイクが収録されております。

当時発売と同時に即買いしたのですが、何が衝撃的だったかって、このジャケットに使われている写真です。

今なお、多くの謎を残すロバートジョンソンですが、彼の姿をとらえた写真も2枚しか残っていないというのが通説で、実は初めて写真が公開されたのはこのアルバムが発売となる前の年1989年。

1920年代~30年代後半の人物であったロバートジョンソンの姿が80年代後半になってやっと公開されたことに驚きましたが、1990年に発売されたこのアルバムに使われているこの写真を見て更にビックリ!!

前年に公開された写真とは全く違う、言ってみればそれがいわゆる2枚目にあたる写真だったからです。


数々の伝説や武勇伝を信じるに値する、どことなく狂気をおびたような表情が印象的。

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この写真が公開されてからはこれを見た医者などが「どうも片目がよく見えていなかったのではないか」等新たな説を発表したりと、依然謎多いロバートジョンソンです。


そんな彼の生誕100年を迎えるにあたり、この「コンプリートレコーディングス」を上回るアルバムが発売されました。


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『ロバートジョンソン コンプリート・レコーディングス~センテニアル・コレクション 』です!


生涯にレコーディングした全29曲(42テイク)を収めたコンプリート・レコーディングスのリニューアル盤です。

1990年に発売となった「コンプリートレコーディングス」には収録されていなかった(但し2008年にリリースされた限定盤3枚組のBOX CDには収録されていた)『トラベリングリバーサイド ブルーズ』の別テイクを収録してあり、文字通りの完全盤だといえると思います。

また、今回のこのCDも2枚組なのですが、1枚目が1936年11月にサンアントニオでレコーディングした16曲とその別テイク。

2枚目が1937年6月にダラスでレコーディングした13曲とその別テイクを収録 といった具合に時系列に収録してあるのも感情移入しやすいナイスな構成だと思います。

ロバートジョンソンが実在した人物である、ということを再認識させてくれると思います。



というわけで思わず買った次第ですが、いつ聴いても古くない、なんか独特の雰囲気がとぐろを巻いている感じがゾクゾクする、やっぱりなんともいえない名盤です。






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