ブルーズ密航 in 田主丸
先日、福岡市中央区荒戸にあるライヴスポット「Peace」さんで敬愛するアーティストの一人である近藤房之助氏がバンド「満鉄&金ボタン」と共にライヴを敢行。
その翌日、今度は福岡県久留米市田主丸にある「スモークハウス 晴留音(ハレルネ)」さんにてこれまた「満鉄&金ボタン」with 近藤房之助LIVEが行なわれました。
房之助氏が福岡県内で2days行なうというのは本当に久々で、居ても立ってもいられなくなったオレは前夜に続いて、もう20年近く共に房之助氏のライヴに通っている悪友・エバンス宮本(日本人)といざ田主丸へ!!
・・・・・・・しかしですね、いざ行くのはいいんですが、オレとエバンス宮本(日本人)はライヴ中に確実に酒を飲むので、車での田主丸密航はムリ。 ということで、JRでの経路を調べてみたのですが。
最速コースでもJR博多駅からJR田主丸駅まで1時間ちょっとほどかかるじゃありませんか。
結構遠いんだなー。
しかもJR久留米駅から久大線という単線に乗り換えて目的地の田主丸駅に行かなくてはいけません。
単線だけに本数も少なく、乗り遅れたりすると完全にアウト!!
ライヴ会場である「スモークハウス 晴留音」さんの場所は勿論のこと、全く土地勘がない場所におっさん2人で電車で乗り込む ということにも非常に不安が・・・・・。
帰りは帰りで、博多駅まで戻る最終便が21:46だというのも不安材料のひとつで、果たしてその時間までにライヴが終わるのやら、それも怪しい・・・・。
諸々の不安を抱いたままひとまず博多駅を出発。
出発の電車から遅延という、恐怖のアトラクションを経ながら1時間20分後にはなんとか田主丸駅へ到着。
ところが。
思った以上にまーーーーーーーーーーーーーーーっ暗なんですよ、駅のまわりも。
河童を推してる町のようで、駅を降りたら真っ暗な町中に河童の人形がポツポツいたりなんかして、なんだかちょっと2人して軽く絶叫しそうになりましたよ・・・。
駅前にある尺度がデカすぎる地図を、全く灯りがないので携帯電話の灯りで照らしながら現在地を確認するという、半ばコソ泥のような行為により、ようやく進むべき方向を認識。
「確かあそこに見える病院横の道をまっすぐ行ったところに店はあると思う。ネットで場所の地図見てきたから。」
こういう時、犬並みに方向感覚の優れているエバンス宮本(人間)、実に頼りになります!!
というわけで、いざライヴ会場を目指して歩き始めたのですが。
行けども行けども田んぼばかり。
暗すぎて全く歩道が見えず、歩道を歩いていたつもりが何故か病院の敷地内に侵入していたり、とズバリ言って非常に前途多難!!
どれくらい暗いかというと、こんな感じです。
たまーに車が通り過ぎます。たまーにです。
ガチで行けども行けども田んぼばかり。
ライヴを演るようなお店の光は全く見えてきません。
ライヴ開始時刻まであと10分少々。
「エ、エバンスよ・・・・・。オレたち、駅出てからもうずいぶん歩いてるよな・・・・・・・・・???」
『あ、あぁ・・・・。お、おかしいなぁ・・・。田んぼしかないな・・・・。この道で正しいと思うんだけどな・・・・。』
「それらしき店は見当たらないのに、前方にある山はどんどん近づいてくるぞ・・・・・・・」
『た、確かに。これ、会場見つからなかったら遭難しそうだな・・・・・・』
「それからさ、駅からここまでの間にオレたち、まだ河童にしか会ってないよな・・・・・」
『会ってないな・・・・・・・・』
「道、間違ってないよな・・・・・・・・」
『ま、間違ってないと思う・・・・・。間違ったとしても、も、もう引き戻せんとこまで歩いてしまってる・・・・』
頑張れ、頑張るのです、名犬エバンス!!!
延々と歩き、ライヴ開始まで残り7分。
真っ暗な田んぼ道を目を皿のようにしてそれらしき建物がないかガン見するおっさん2人。
『あ!!あそこっぽくない!?!? 何か看板らしき光がある!! 多分あれだろ!!!』
えばんすはあかりをはっけんしました
「おー!!さすがエバンス!!あれに違いない!!あれじゃなかったらもう遭難だ!!」
徐々に近づいてくる看板・・・・・・
「頼む!!!アレであってくれ!!!アレじゃなかったらここでもう体操座りする!!!エバンス、字見えるか??」
えばんすは じっとかんばんをみている
「なんかデカイな、あの看板・・・・。「うどん 黒田屋」とか書いてあったらマジで凹むわ、オレ・・・・」
えばんすは じっとかんばんをみている
そしてついにその看板の文字がハッキリと見えた!!!!!
大当たり!!!!!
えばんす かいしんのいちげき! えばんすは しょうりした
見事、ライヴ会場である「スモークハウス 晴留音」さんに到着!!ギリギリセーフ!!
やったぜ、エバンス!さすが八郎!!
辺りには田んぼしかないところにポツンと現れた、イカしたお店「スモークハウス 晴留音」さん。
アメリカ南部のジュークジョイントもこんな感じだったのでしょうか。
さてさて、LIVEの方はと言いますと、前日までのスタイルとは全く違う、これまた全く違うバンドの表情を見せてくれました。
本当に久しぶりに生で聴きバツグンだった、房之助氏が歌うトニー・ジョー・ホワイトの名曲「RainyNight in Georgia」はまさしく!鳥肌モノでしたし、「満鉄&金ボタン」のヴォーカル・筒井賢氏の「Love Me Tender」、ツインヴォーカルでの「CISCO KID」「IKO IKO」など、これぞオレ達が憧れる近藤房之助だ!!と心から思った素晴らしいライヴでした。
『ライヴは一期一会。 ライヴは生もの』
そんなことを再確認した素晴らしいライヴでございました。
あー、ホントに行って良かった!
最後に、偶然LIVE会場に来ていた為ライヴ終了後、JR久留米駅までオレ達を送るハメになってしまった後輩ちゃんと、当初わざわざ迎えに来てもらう予定だった九さんに感謝。